「報いの時」

2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の最終回が放送されました。

頼朝の挙兵から始まったこのお話。あくまで源平合戦はモノローグであり、メインは頼朝の死後の権力闘争でした。

梶原、比企、畠山、和田・・・義時に排されたのは御家人だけでなく、2代目征夷大将軍・頼家や3代目・実朝にまで及びます。

多くのものに恨まれながらも鎌倉を支配し続けた義時の最期は、自分の予想とは大きく異なる物でした。

歴史書では、継室の伊賀の方に毒を盛られた可能性があると記されていたので、それが原因になるところまでは予想していたのですが、その毒をもった伊賀の方との決着はあっさりと片付いてしまったので困惑しました。

そして、ラストシーン。毒に侵された状態で、尼将軍となった姉・北条政子と昔を語る途中、体に異変が起こりました。前以て医者から手配されていた毒消しを持ってくるように政子にお願いしますが、政子はその薬をわざと床にこぼしてしまいました。

島流しとなった後鳥羽上皇の跡継ぎに対処し、さらなる汚名をかぶってから地獄に向かう。それが鎌倉のためでもあり、息子の太郎(泰時)のためでもあると直前に行った義時に対して「もう、太郎は大丈夫。あなたは休みなさい」と応える政子。床にこぼれた毒消しを啜ろうと這いつくばりながらも生に執着する義時。涙を流しながら床をぬぐう政子。

その後、頼朝ゆかりの小さな仏像を太郎に渡してくれと政子に頼んだ義時は、政子に見守られながら死に絶えました。

頼朝の妻として、頼朝の腹心として、大きな宿命を負った姉弟だからこその最期でした。

最終回タイトルの「報いの時」。これは劇中前半の承久の乱の勝利による武家政権の確立や、北条義時と彼の盟友・三浦義村との間に根付いていた蟠りの解消など、これまでの心労が「報われる」という意味もありました。

反面、蔑ろにしていた継室・伊賀の方から毒を盛られ、それが原因で息絶えたという義時の所業に対する「報い」という意味も感じました。ラストシーンでは、毒に侵されて朦朧としているからなのか、2代目将軍・頼家を自分が葬ってしまったことが政子にばれてしまいます。政子はうっすら気付いていたようで特に取り乱した様子はなかったのですが、我が子を殺された政子が、義時のためを思ったとはいえ、結果としては毒消しをわざとこぼして間接的にとどめを刺してしまっているのも、タイトルの「報い」を連想させます。

「新選組!」、「真田丸」以来3作目となる三谷幸喜脚本の大河ドラマでしたが、今まで観たどの大河ドラマよりものめり込んでしまいました。恐ろしいです、三谷幸喜。

出演者並びに製作陣の方々、とても面白い作品をありがとうございました。

来年は、古沢良太氏が脚本の「どうする家康」です。こちらも楽しみです!

それでは。

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