南方熊楠「十二支考」

ぼくは、学生時代には微生物についての研究を行っていた。特に、研究対象ではなかったが粘菌に強い魅力を感じていた。

ところで粘菌の研究については、有名な日本人が一人います。それは南方熊楠(みながた くまぐす)という方です。

南方熊楠氏は、和歌山県に生まれ、粘菌の研究に没頭して日本の博物学の発展に大いに貢献した方でした。しかし、微生物から彼を知った私にとっては、粘菌研究の第一人者という印象しかありませんでした。

つい先日、古書店に立ち寄った際に、南方先生が書いた「十二支考」なるものがありました。南方先生は、柳田国男のような民俗学者としての側面もあったのです。もしかしたら、「そんなの知ってるよ」と思う方もいると思いますがぼくは南方先生の民族学者としての顔を初めて知りました。

「十二支考」は、そんな南方先生が雑誌『太陽』にて連載していたエッセイとなります。十二支の動物たちに纏わる様々な民話や俗説を、南方先生独自の視点で綴ったものとなっています。しかし、このシリーズは関東大震災など諸々の事情もあって、丑(ウシ)について執筆する機会が得られなかったようです。そのため、「十二支考」ならず、本当は「十一支考」なのです。

それでも、残りの動物たちの記述はとても面白く、新しい十二支(ウシ除く)の側面を知るきっかけになるかもしれません。

是非、手に取る時が来ましたら読んでみてください。

南方熊楠氏の「十二支考」でした。

それでは。

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