追悼・西村賢太氏「苦役列車」

まだまだ寒さが残る今日。

芥川賞作家の西村賢太氏の訃報が飛び込んできました。

 

西村賢太氏といえば、まさに破滅型の私小説で有名で、

多くの作家たちが歩んできた道とは全く異なる人生を送ってきた方です。

父が性犯罪を起こし家庭が崩壊。一家が離散した西村氏は高校にもいかず、すぐに日雇いの仕事で

その日の銭を稼ぐような生活を送っていました。

家賃の支払いが滞っては追い出され、また別の街に流れ着いて・・・

まさに放浪の人生を送っていた方でした。

 

そんな彼が12年前に出した「苦役列車」。

芥川賞を受賞したこの作品は、そんな西村賢太氏の人生をモデルにした私小説です。

当時中学生だった私は、受賞後たちまち話題を呼んだこの本を手に取って

「こんな作品もあるのか」と衝撃を受けたのを覚えています。

 

まさに異端派ともいえる作家でした。

テレビで出演した時を観ても、かなりの暴飲暴食の方であったのが印象に残っています。

享年54。あまり健康に気を遣わない方だったのでそのツケが来てしまったのかなぁ・・・と

自分なりに考えていました。

まさに、自分の人生を全うしたと言える方だったでしょう。

お悔やみ申し上げます。

それでは。

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